心電図
心臓の筋肉が活動するときに電気的興奮がおこり、微弱な電流が流れます。
この電流が身体の表面に伝わってきたものを記録した波形が心電図です。
心臓全体のはたらきを調べることができ、心臓病の発見や診断、病状の把握、治療効果の確認、
薬の副作用の発見などに欠かせない検査です。
検査で何がわかるのか?
① 不整脈 ② 心臓の拡張,肥大 ③ 狭心症・心筋梗塞等の虚血性心疾患
④ 電解質(カリウム、カルシウムなど)の代謝異常
⑤ 先天性心疾患 ⑥ 薬物作用 ⑦ 心膜炎,心筋炎
などがわかり、特に自覚症状(胸痛・動機・息切れ・失神・めまいなど)のある場合には
欠かせない検査です。
心電図の種類
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① 安静時12誘導心電図 (検査時間:5分程度)
安静にして胸部と両手首と両足首に電極をつけて記録する普通の心電図です。
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② 運動負荷心電図 (検査時間:15分程度)
安静時は正常でも,運動による負荷状態で潜在性の心病変がないか運動を行って心臓に負荷をかけて心電図を調べる検査です。 3分間程度,病院内の廊下を歩いたり,階段の昇り降りをしていただきます。
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③ ホルター心電図 (検査時間:24時間)
短時間の心電図検査(安静時)や負荷心電図検査では診断がつかない場合は,小型軽量の装置を使用して日常生活中の心電図を24時間記録して解析する検査です。
血圧脈波(PBV/ABI)
当院では,血圧脈波測定装置を使い,動脈硬化を早期発見するために簡単な検査を行います。検査は両手両足の4ヶ所の血圧を同時に測定するだけなので気軽に受けられます。 実際の測定に掛かる時間は,わずか5分程度です。
■ 動脈硬化とは?
高血圧やコレステロ-ルなどにより血管の壁が厚くなって,血管が老化したり狭くなる状態で,放っておくと脳血管障害(脳梗塞,脳出血)や心疾患 (狭心症,心筋梗塞)のような大変な病気を患ってしまいます。
肺機能検査
肺機能検査とは,肺の容積や,空気を出し入れする換気機能のレベルを調べる検査です。一般的に行なわれているのは「スパイロメーター」という計測器を用いる検査です。空気を胸いっぱいにできる限り大きく吸って,吸った空気をすべて最後まで吐き出す検査です。
検査は10分程度で終了し,苦痛は全くありません
当院では,以下のような項目について調べ,結果から肺機能を診断します。
項 目 |
説 明 |
肺活量 |
息を胸いっぱいにできるだけ大きく吸って,普通に最後まで吐き出したときの空気の量 |
努力性肺活量 |
息を胸いっぱいにできるだけ大きく吸って,一気に勢いよく最後まで吐き出したときの空気の量 |
%肺活量 |
働かせることのできる実際の肺の容量 |
1秒率 |
努力性肺活量に対する1秒量の比率 |
1秒量 |
努力性肺活量のうちの最初の1秒間に吐き出された空気の量 |
検査でわかる病気
・気管支拡張症 ・肺腺維症 ・肺結核喘息 ・慢性気管支炎 ・肺気腫
などの呼吸器疾患